田原台の家Ⅰ/ 大阪府四条畷市
平屋住宅という考え方、住む事において、ゆとりとは何か?贅沢とは何なのか?かなりほっこりした一軒です
今どきのあるいはこれからの「終の棲家」考
これから家を建てようとお考えのあなた
子育ても終わり夫婦ふたり、あるいは一人になって過ごすことをお考えのあなた
世間では何かと二世帯住宅を奨励していますが、はたして世代の違う価値観を持った
子供たちとの同居だけが正しい答えなのでしょうか?
たとえ夫婦と謂えどそれぞれの価値観が異なれば相手を認め且つ自分のスタイルを
持っているでしょうし、年齢によってはまだまだ社会とのかかわりも大事なことです。
そんな考えを基に我々なりに「終の棲家」づくりにおいて九つのちょっとしたこだわりを
考えてみました。
- 形や大きさは「小さく見えてキリッとした家」
決して見上げるような大仰なものはよくない。あとすこしもすると否応なく
「年老いた人」という容貌になるのだから、ましてやステイタスなどではありません。 - 五感で土や草木を感じることができる家
(特別、畑やガーデニングをする訳ではないが、動物の本能とでもいうのでしょうか
自然に近づきたくなるもの) - 日差しや風が感じられるつくりにすること
(齢とは謂えど未だ仕事を離れるわけにはいかないから、パワー湧き出る明るい家でなくてはならない) - 機能的な導線を考えたレイアウトにすること
(スタミナを考えると当然のことである) - 勿論準備はしておくべきですが、今の時点でバリアフリーなどの設備は不要です
(まったく公庫はなにを考えてるんでしょうね?) - 設備はシンプルであるほうが良い
(1~2人の用を足せればいいだけだから) - 外部・内部の仕上げは「いじる」ことができるものであること
(色や細部の手直しができる程、愛着がわくものでとりかえしがつかない程の強固な
ものは困りものです) - できるだけ無垢な材料のものを用いたほうが存在感が在り、住み手との一体感が
時とともに感じられるようになる - 最後に何よりも生活の中に趣味を取り入れられるレイアウトにすること
と言った事柄を踏まえ造られたのが『田原台の家』です。
今回の作品コンセプト
なだらかな小高い丘に昔からあったかのような自然な佇まいをイメージした。
もちろん、主の愛車MGBとTYPEIIIが家にマッチし、家も愛車も引き立たせる外構を心掛けた。